Read in English: "What are A-Levels? 5 Key Advantages Over IB from an A Levels Graduate"
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インターのカリキュラムどれがいい?
日本の公・私立高校でも国際バカロレアや英語イマージョンなど多彩なプログラムやインターナショナルスクールの教育や進路が注目される中、こんなこと思ったことないですか?
・どのインターや海外校が自分・自分の子どもに合っているかな?
・インターからどうやって海外大学に行くのがベスト?
・海外駐在でインターに子どもを送るけど、大丈夫かな…
と思っていませんか?
海外大学を目指す方や英語での教育に興味のある親御さんや生徒の方々は、一度は聞いたことがある、国際バカロレア(IB)は世界的にも認知されている、インターナショナルスクールでよく採用されているカリキュラムです。ただし、海外の高校ではIBのみでならず、A-Levels (以下、Aレベル)と呼ばれる英国式のカリキュラムもよく使われており、特に日本では、最近Aレベルを提供する学校が増えてきており、その選択肢が注目されています。
高校生活への準備を進める中で、AレベルとIBのどちらを選ぶべきか悩んでいる方も多いかと思います。もしかしたら、進学を検討している高校ではIBでなく、Aレベルを教えているかもしれません。そこで、今回はAレベルの卒業生として感じた特徴を、IBと比較して紹介したいと思っております。
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1. 好きな科目に特化できるAレベル
Aレベルの高校最終年は自分の学びたいことに特化できる。
Aレベルはそもそもどういう仕組みなのかといえば、
大学出願資格となる科目をAレベルと言います。Aレベルが受けられる高校ではほとんどの生徒が3〜4科目でしかAレベルと呼ばれる最高難易度のクラスを選択して受けません。
これがまさにAレベルの最大の特徴で、必要な科目だけに特化できる点となっております。例えば、医学校を目指す場合は物理、化学、生物のAレベル科目に特化し、英文学を大学で学びたい場合は文学、歴史、英文学のAレベル科目に特化することができます。これは、IBのようにオールラウンドの学習をするプログラムとは対照的です。IBでは、高校の最終2年間では少なくとも3つのHL(高レベル)科目と3つのSL(標準レベル)科目を取る必要があり、どの科目もHL・SLのレベルに関わらず、深く・幅広い範囲を学習する必要があります。そのため、Aレベルがより集中的に学びたいとを学べるのです。
2. Aレベルは苦手教科を取らなくてもいい!
Aレベルのもう一つの利点は、柔軟性にあります。IBでは、言語芸術、第二言語、科学、社会科、数学の各分野から1科目ずつ取る必要がありますが、Aレベルではそのような条件はありません。もし苦手な科目があれば、高校最終年で取らないようにすることも可能です。また、進路がまだ定まっていなくとも、高校の最終年で文系と理系を混ぜて取るなどといったこともできます。
IBではすべての教科の成績が Diploma Score と呼ばれる点数に表れる...苦手がある人は A-Levels が向いているかも?
3. 実は日本人に向いている?試験が勝負のAレベル
Aレベルは試験に焦点を当てていることで知られております。これは一見するとプレッシャーに感じるかもしれません。しかし、試験問題に効果的に答える技術を身につけることができます。これらの技術は、大学入試や他のテスト(SATやAPなど)でも役立ちます。
一方でIBは思考力や学習者としての成長を重視するカリキュラムとなっており、TOK(Theory of Knowledge, 知識の哲学)やEE(Extended Essay, 自主的な研究を伴うエッセイ)といった課題でその面が見られます。TOKやEEは学校外でもかなりの時間を要することから、IBが大変という印象もよく聞きます。
Aレベルにはこういった教科外の課題はなく、テストによって成績がつけられます。そのため、AレベルはIBよりも日本の教育を経験してきた生徒に向いていると言われております。
4. 自由な時間が多いAレベル
他の人に邪魔されず、しっかり両立して学校外で何かに打ち込みたい。
IBでは、TOKやEEに加えて、ボランティアやスポーツなどの課外活動を伴うCASが必須であり、これがさらに学生にとって負担となることがあります。CASの活動では面談やレポートを書くなどの課題もあり、これもまた時間がかかるIBの一面となっています。
しかし、Aレベルでは課外活動は必須ではなく、学校の先生に報告したりすることもありません。そのため、Aレベルの学生は自由な時間も多く、やりたいことに打ち込めるのも特徴です。
5. 大学卒業への近道となるAレベル
Aレベルを履修することで、アメリカなどの多くの大学ではその成績をもとに大学の単位が授業を受けなくてももらえます!これは同じく高校の成績で大学の単位が授与されるIBやAPコースと同様に、時間とお金の節約になります。
これにより、大学での入門レベルの単位を取る必要がなくなり、Aレベルで良い成績を収めた学生は、大学を1年早く卒業することもあります。
Aレベルのカリキュラムっていいの?
Aレベルは好きな教科に特化し、学校外の時間も大切にしたいという生徒にとってはIBよりも合っているカリキュラムでしょう。しかし、日本国内ではIB校のほうが未だに多く、より幅広い能力や知識をつけるには向いています。
また、大学で学びたいことがすでに決まっている場合は、Aレベルで大学出願に必要な教科のみに集中して学ぶほうが時間と労力を使わずに高校生活を迎えられるはずです。
幅広く学ぶか、集中して特化するか。それはキミ次第!
まとめ
Aレベルでは3〜4科目に集中して取り組むため、学ぶ内容も柔軟に選べて、教科の多いIBよりも特化した学びができます。大学で学びたいことも決まっていれば、Aレベルをおすすめします。
とはいえ、高校で受けるカリキュラムや学校を選ぶときに最も重要なのは、自分の学習スタイルや目標に合ったプログラムを選ぶことです。先生や学校のカウンセラーなどの大人と話して、Aレベルや選択できる科目についてよく理解した上で決めることがベストです。もしAレベルについてさらにアドバイスが必要な場合は、ぜひともお問い合わせしてください!ご質問・ご意見等お待ちしております!
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